小動物を飼育するにあたって


 

ハムスターをはじめとした小動物は、犬や猫に比べて飼いやすいというイメージがあるかもしれません。
しかし、実際はというと、そんなに簡単ではなく様々な問題が出てきます。
それは1匹でも10匹でも大差はほとんどありません。

 

例えば
・家を空けられない(預けないと旅行へ行けない)
・エサ代がもちろん、消耗品の費用など月々の出費がある
・室温は一定にするためにエアコンなどを多用するなど電気代はそれまでより高額になる
・病気になってしまったら、病院代もかかる(保険に入っていなければ結構高額に…)
・飼い主の環境の変化による動物への影響

 

など、小さいから飼いやすいというイメージだけでは済まないことが結構あります。





家を空けられない点は、1泊程度であれば何とかなりますが、長期になるとペットホテルやシッターさんにお願いするなど対策が必要になります。
では一緒に連れて行けばとなると、長距離の移動となると動物たちの負担になるのでリスクを伴います。

 

エサ代については匹数や種類によって費用は変わりますが、犬猫より流通量が少ない分、高額な印象を受けます。
特にハムスターやうさぎ以外の動物のエサは容量のわりにそこそこの価格です。
また、特にげっ歯類は齧ることが仕事のようなものなので、かじり木など消耗品も他に比べると多くなります。

 

そして、1匹でも飼育するとなれば動物が生活する室内環境を整えなければいけません。
特に室温には注意する必要があり、それぞれの種類の適温をキープすることで健康的な生活ができるといえます。
特にエアコンは年間多くの頻度でつける必要がありますし、冬はエアコンだけですと低い位置が寒くなりがちなため、電気ストーブや、ケージ用の暖房器具を使用すればその分の電気代もかかります。
その土地の気候にもよりますが、関東の我が家は夏と冬のピーク月は、電気代が3倍になることもあります。

 

最大の懸念は病気です。ある日突然、体調を崩して病院に連れて行く場合があります。
特にうさぎやげっ歯類は病気を隠すことがあり、飼い主が気付いた時には重症化しているケースを見受けます。
一度の治療で治癒すれば問題はないですが、ほとんどが通院となってしまい不正咬合など定期的に治療が必要な場合、毎月のように数万円が治療費で出ていくことになります。
小動物用の保険に入る手もありますが、購入時でなければ入れなかったり、繁殖で複数増えてしまった場合などはなかなか難しいため、この費用も考慮しておくと安心です。

 

飼育書であらかじめ注意点や準備などを調べることも重要な事です。
小さい動物だからと衝動飼いせず、飼育後の事を想定した上でお迎えすることで、後々の困難な問題を回避できそうです。

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